外壁塗装に必要?「付帯部」について紹介!

外壁塗装と聞くと、どの範囲を思い浮かべますか?

多くの方は、家の外壁・屋根を主に塗装するものだと考えているのではないでしょうか。

ところが、実際の見積書を見ると外壁や屋根以外の塗装箇所が記載されていることがあります。例えば、雨どい、幕板、鼻隠しなどです。あるいは、「付帯部」として一括りにまとめられることも少なくありません。

外壁の塗装を頼んだはずなのに、よくわからない項目があれば、それがどこを塗装するものなのか、本当に塗る必要があるのかと疑問に思うでしょう。

そんな時のために、今回は以下についてご紹介していこうと思います。

  • 外壁塗装で塗るのはどこまでか?
  • 付帯部とは何なのか?

この記事を読むと、そんな不安も解決できます。ぜひ、ご覧ください。


この記事の内容

外壁塗装でどこまで塗る?

外壁塗装を1回する時に行う範囲は、以下の通りです。

  • 屋根

この2つがメインの塗装箇所になります。

では、先ほど話に上がってきた、

  • 雨どい
  • 幕板
  • 鼻隠し

といった細かい箇所はどうか?というと、お住まいである建物の劣化状況で変わってきます。

主に、今挙げたものは「塗ることがほとんどのもの」です。(▼雨どいに関する記事はこちら

付帯部って何?

付帯部とは、外壁や屋根に付属する箇所の総称です。普段は気付きにくいですが、一度外壁に沿って家の周りを見渡してみてください。外壁と屋根に、細かい付属物があることに気づきませんか?

付帯部としてまとめられがちな物の名称と、役割を書き出してみました。

名称役割
雨どい屋根に流れる雨水を、地面や下水に誘導する
幕板   建物の1階と2階の境界部分に設置する、デザイン目的のもの
鼻隠し屋根の先端を隠す。雨風侵入の防止や雨どいの下地など
 破風板(はふいた)  屋根の側面を隠す。鼻隠しと似た役割
軒天(のきてん)壁より外に出っ張った屋根の裏側を指す。
雨水や紫外線から壁を守ったりしている

この他にも、シャッターや雨戸などが「付帯部」とされることもあります。

こうした「付帯部」の目的は、外壁や屋根を守ったり、お家の美観を良くしたりすることです。しかし、外壁や屋根に「付帯」しているため、外壁と同じような理由でダメージを受け、年々劣化していきます。

これらの劣化がひどくなると、本来の役割を十分に発揮できないだけでなく、雨漏れや腐食の原因となります。付帯部にも定期的なメンテナンスが必要なのです。

「付帯部」を外壁と一緒に塗装するべき?

では、外壁塗装の際にこれら付帯部も一緒に塗装する必要があるのか?

ふくぞうペイントでは、付帯部も一緒に塗装することを推奨しています。理由は以下の通りです。

  1. 塗装することで、長持ちさせる
    • 付帯部は、外壁や屋根と同様、塗装による補修で劣化を防止し、長持ちさせることができる
    • 必須ではないが、ダメージを受け続ける部分であるため、放置はNG
  1. 外壁のみ塗装すると、付帯部が悪目立ちする可能性がある
    • 壁だけが新品同然になった反面、手を入れていない部分が際立って美観を損ねる場合がある
  1. 金額を抑えられる
    • 外壁塗装にかかる費用のうち、足場代や人件費などの工事費用を抑えることができる
    • 「放置したら補修では対応できなくなり、商品を取り替えることになってしまった」という可能性を防ぐことができる

ここで注意点です。付帯部の材質によっては、塗装が必要ない・補修する必要がない箇所もあります。そのため、専門業者と打ち合わせながら、付帯部も塗装するかどうかを判断していきましょう。

「付帯部」を塗装する際のポイント

ここまでは、外壁や屋根と一緒に付帯部を塗装することのメリットを説明しました。続いては、付帯部を塗装する際に気をつけるべきポイントを3つ紹介します。

1:外壁・屋根のメンテナンス時期、使う塗料の種類

時が経って塗装が劣化してくると、再び塗装することを考えなければなりませんよね。この時、一度の工事で外壁・屋根・付帯部をまとめて塗装することができれば、複数回の工事にかかる足場代を浮かせることができます。

これを実現させるため、塗料の耐用年数と種類を覚えておくことが重要です。

というのも、塗料には種類ごとに耐用年数が定められており、塗料のグレードにより耐用年数が異なります。初めての外壁塗装で、使う塗料のグレードを同じにする(=同じ耐用年数、種類のものを選ぶ)ことで、十数年後に行う2回目の外壁塗装の時期を揃えることが可能になります。

ただし、時期を無理やり合わせようとして塗料のグレードを下げてはいけません。もちろん、傷みにくい箇所によって、塗料のグレードを下げて良い場合もあります。しかし、費用を抑えるためといって下手にグレードの低い塗料を塗装してしまうと、一部分だけ劣化が早まり、修復を急ぐことになった……ということが起こりかねません。

こうなってしまうと本末転倒です。付帯部の塗装に使う塗料・そのグレードなどは、事前に業者との打ち合わせをしっかりと行い、納得いくプランで進めましょう。

2:塗装する色の選び方

付帯部は、美観を向上させる役割もあります。そのため、塗装を行う際の色選びが重要です。

付帯部は特に、外壁の色との調和が重視されます。これは、外壁のみを塗装すると付帯部の汚れやキズが際立って見えるように、付帯分の色によって外壁の印象も変化するからです。

選び方の一例としては、

  • 外壁の色に合わせ統一感を持たせる
  • 外壁の色を引き立たせるためのアクセントカラーに塗装する

などが挙げられます。

よくわからない場合は、業者がカラーシミュレーションを行ってくれる場合もあります。このシミュレーションを通し、決めてみるのもいいかもしれません。

3:塗装できない部分に注意する

付帯部の中には、アルミなどの塗装できない材質が用いられているものがあります。

外壁や付帯部の色を思い切って変えるといった際は、塗装できない箇所の色が浮いて見えないかを確認してみてください。

特に注意すべきは、茶系やグレー系のサッシ。これらは白や黒に比べ、「合わない色」が多いです。<2:塗装する色の選び方>で書いた、色選びのポイントも踏まえて考えてみましょう。

おわりに

本コラムでは、付帯部の説明と塗装の必要性について解説しました。

外壁塗装を行う際、付帯部についてはこのようなトラブルが見受けられます。

  • 外壁塗装の際に一緒にやってもらえると思っていたが、付帯部は塗装されなかった
  • 施工項目が付帯部と一括りにされていて、不必要に工事費用が上乗せされていた
  • 付帯部のみグレードの低い塗料が使用されていて、そこだけ劣化が早まった

これらのトラブルは、外壁塗装において付帯部に焦点が当たりにくいことが原因で起こってしまうものだと考えました。このコラムで、付帯部について少しでも知っていただけたら嬉しいです。

皆様も、外壁塗装を依頼する際は、付帯部について言及してみてください。

試すようですが、誠実な業者であれば、丁寧な回答を得ることができ、信用にもつながります。

今回のまとめ

  • 付帯部は、外壁や屋根と同じくメンテナンスが必要
  • 付帯部は、劣化防止に塗装することで長持ちする
  • 付帯部は、外壁や屋根と強い関わりがあり、美観に大きく影響する

愛知県で外壁塗装をお考えの方は、ふくぞうペイントにご依頼ください!

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