サイディングに外壁塗装は必要?費用を抑える方法・劣化の目安とは

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サイディングには外壁塗装が必要なのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。また「費用はいくらかかる?」「どのタイミングで再塗装すればいい?」など、わからないことだらけですよね。

このページではサイディング外壁の塗装目安や、費用相場について解説します。塗装費用を抑える方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


この記事の目次

サイディングに外壁塗装は必須?


結論から言うと、サイディングに外壁塗装は必須です。サイディングは耐久性の高い外壁材なので「メンテナンス不要」と思われているかもしれませんが、塗装で守られているからこそ長持ちします。

例えば最もシェアの高い窯業系サイディングの原料はセメントと繊維ですが、吸水性がないため防水効果のある塗装が欠かせません。

また金属系サイディングも原料が金属のため、水に直接触れるとサビやすくなっています。防水効果を維持するためには、定期的な外壁塗装が必須です。

適切な再塗装やメンテナンスを行わず放置していると、雨水や湿気が侵入して、外壁材自体や建物の寿命まで縮めることになりかねません。そうなると外壁塗装とは比べものにならないほど費用がかかるため、定期的に塗り直しを行い、トータルの補修費用を抑えましょう。

サイディング外壁塗装の費用・安く抑える方法

一般的な2階建て戸建住宅の場合、外壁塗装の費用は80~130万円が相場です。内訳は以下のようになっています。

・材料費:20% 塗料・養生シートなど
・足場代:20% 足場・飛散防止ネット
・人件費:30% 職人さんの人件費
・諸経費:30% 現場管理費・廃材処理費など

材料費は使用する塗料の種類によって変動します。

塗料の種類耐用年数費用相場(㎡)
アクリル約3~8年1,000~1,800円
ウレタン約5~10年1,400~2,500円
シリコン約8~12年1,800~3,500円
ラジカル約12~15年2,200~2,800円
フッ素約15~20年3,000~5,000円
無機約20~25年3,200~6,000円

それぞれの塗料の特徴は以下の通りです。
 
◉ アクリル塗料


アクリルは最も安価な塗料ですが耐用年数が3~8年と短く、すぐに再塗装が必要になるため外壁塗装にはあまり使われなくなってきています。

◉ ウレタン


ウレタンは柔らかい素材で、密着性に優れています。剥がれにくく硬度もあるため、アクリル塗料よりも耐用年数は長めです。ただし独特の光沢感があるため、仕上がりにこだわりがある方は避けた方が良いかもしれません。

◉シリコン


耐久性と費用のバランスが良く、アクリル塗料の2倍近く長持ちします。透湿性に優れているため、結露が発生しにくい点も人気の理由です。

◉ ラジカル


ラジカル塗料は、これまでの塗料で多かった「チョーキング現象(触ると手に白い粉がつく)」の発生を抑えるために開発された新しい塗料です。塗膜の劣化や変色も防いでくれます。フッ素塗料と同等の耐久性がありながら、価格はシリコン塗料とさほど変わらないため、人気の高い塗料です。

◉ フッ素


フッ素塗料は耐熱性・耐寒性が高いため、さまざまな気候に対応できます。また酸性雨や紫外線にも強く、汚れが付着しても雨で流れ落ちるため、メンテナンスの手間もかかりません。

◉ 無機


無機塗料の主成分は無機物です。そのため有機物の劣化によって起こるチョーキングや色あせなどが発生しにくく、外観の美しさを長期間保てます。耐用年数は6種類の塗料の中で最も長いので、塗り直しの回数を減らしたい方には最適です。

塗料はグレードが高くなるほど費用も高額になります。外壁の張り替え予定やメンテナンス周期なども考慮して、使用する塗料を選ぶと良いでしょう。

外壁塗装で対応できない場合


外壁の劣化が激しいと、塗装では補修できないこともあります。その場合は以下の3つの方法で補修を行いますが、劣化具合によって最適な補修方法が異なるため、業者と相談してみましょう。

◉部分張り替え費用:約10万~30万円
部分的に塗装では補修できないほど傷んでいる場合、その部分だけを張り替えられます。ただし既存のサイディングボードが生産終了しているなど、全く同じ製品が手に入らず外観が統一できない可能性があります。その場合は、周囲もあわせて塗装を行なった方が良いでしょう。

張り替えを行う面積・サイディングの種類によって費用は変動します。
 
・窯業系サイディング:約4,000~5,000円/㎡
・金属系サイディング:約3,000~9,000円/㎡
・木質系サイディング:約6,000~10,000円/㎡
・樹脂系サイディング:約8,000~10,000円/㎡
 
またサイディング材の材料費とは別に、以下の費用がかかります。

・既存の外壁撤去費:約800~1,000円/㎡
・張り替え施工費:約1,850~3,000円/㎡

◉張り替え費用:約150万~230万円
全体的に外壁塗装では対応しきれないほど劣化している場合や、築30~40年を経過している場合は、外壁全体の張り替えを行なった方が良いケースもあります。外壁塗装やカバー工法よりも費用はかかりますが、耐用年数が延びてメンテナンスがより楽になりますよ。

部分張り替えと同じく、材料費は面積・サイディング材の種類によって変動します。また外壁の撤去・施工費も別途かかります。
 
◉ カバー工法費用:約130万~220万円
既存の外壁材を残したまま、新しい外壁材を上から重ねる工法です。張り替えと比べてサイディングの撤去費用・廃材処理費などは抑えられますが、外壁の重量が増し、耐震性が低下する可能性があります。壁の内側のメンテナンスができないため、劣化がひどい場合は張り替えた方が良いでしょう。

カバー工法の場合、外壁材は基本的に金属系サイディングの中から選ぶことになります。サイディング材の費用とは別に、施工費として約2,500~3,250円/㎡がかかります。

またサイディング材の継ぎ目に使用されているシーリング材の耐用年数は5~10年程度です。通常、外壁塗装よりも早く劣化するので、足場費用を節約するためにも同時に補修しておいた方が良いでしょう。

◉ シーリング打ち替え費用:約900~1,200円/m
既存のシーリングを剥がして新しくします。別途、既存のシーリングの撤去費用に1万~3万円かかります。

◉ シーリング増し打ち費用:約500~900円/m
既存のシーリングの上から新たに充填する方法です。打ち替えと比べて使用するシーリング材が少ないので費用は安くなりますが、耐久性が劣るため2~5年ほどで再び劣化する可能性が高いでしょう。

外壁塗装の費用を安く抑える方法


外壁塗装の費用は高額なので、少しでも安く抑えたいですよね。損しないためのポイントをご紹介していますので、参考にしてみてください。

◉複数社の見積もりを比較する


一番してはいけないのは、訪問してきた業者にそのまま依頼してしまうことです。高額な料金を提示されたり、逆に安すぎると手抜き工事をされたりする可能性があります。2~3社程度に見積もりを依頼し、比較して検討しましょう。業者選びで失敗しないためには、以下のポイントをチェックしてみてください。

・地域で長年営業している
・アフターケアがついている
・10年程度の保証期間がある
・見積書に「一式」が少ない
・料金相場より高すぎない/安すぎない

悪徳業者は悪い口コミが広がるため、同じ地域で長期間の営業ができません。またアフターケアや保証は業者が倒産すると利用できないので、地域密着で長年営業している業者を選んだ方が良いでしょう。見積書に一式が多い、高すぎる/安すぎるなど、不明瞭な点が多い場合も避けた方が無難です。

◉屋根塗装も同時に行う


外壁塗装の際には足場を組みますが、屋根塗装にも同じく足場が必要です。時期をずらして補修すると、足場を2回組むことになるため費用がかさみます。外壁塗装が必要な時期には、紫外線の影響を受けやすい屋根塗装の方がさらに劣化している可能性が高いので、同時に行うことで足場代を浮かせてトータルの補修費用を抑えられますよ。

◉閑散期に工事をする


業者によって異なりますが、閑散期に塗装すると安くしてもらえる可能性があります。外壁塗装における閑散期は、湿気や雨が多く乾燥に時間がかかる「夏・冬」です。ただしなかなか乾燥が進まず、施工期間が長くなる可能性があるので要注意です。

◉火災保険や助成金を利用する


台風などの災害により補修が必要になった場合、火災保険を利用できる可能性があります。保険が適用されると大幅に費用が抑えられるので、まずは保険会社に相談してみましょう。また一部の自治体では、外壁塗装に助成金が支給されることがあります。各自治体のホームページや窓口で確認してみると良いでしょう。

◉DIYで補修する


DIY塗装を行う場合の費用は、40~70万円程度です。業者に依頼した時の半分ほどに抑えられますが、外壁塗装を長持ちさせたいならおすすめできません。

外壁塗装を行う前には高圧洗浄が必要ですが、サイディングの種類や水圧によっては外壁材を傷めてしまう可能性があります。また相性の悪い塗料を使用したり乾燥が不十分だったりすると、すぐに劣化して余計なコストがかかります。高所作業は危険ですし手間もかかるので、プロに任せた方が安心ですよ。

◉塗料のグレードを下げる


塗料のグレードを下げれば今回の塗装費用は抑えられます。しかしグレードが低い塗料は耐用年数も短いので、次の塗装までの期間が短くなります。手間やトータルの費用を考慮すると、あまりおすすめできません。

◉ 塗装面積を狭くする


劣化がひどい部分だけ塗装するなど、塗装面積を狭くすれば費用を抑えられます。ただしそのほかの部分もいずれは補修が必要になるため、特に足場が必要な補修の場合は全体を塗装した方が良いでしょう。

◉ 耐久性の高い外壁材や塗料を使用する


トータルの補修費用を抑えるなら、耐久性の高い塗料を使用したり、外壁材自体を耐用年数の長いものに張り替えたりする方法もあります。塗り直しの回数が減るため、足場代や人件費が節約できます。

サイディング外壁塗装の目安・放置すると危険な劣化症状とは?


サイディング外壁材自体の耐用年数は20~40年ですが、塗装の目安は10年前後と言われています。ただし使用している塗料や外壁材の種類、お住まいの地域によっても異なるため、以下を参考にしてみてください。

【外壁材別の塗装目安】

・窯業系サイディング:約7~15年
・金属系サイディング:約10~15年
・木質系サイディング:約3~10年
・樹脂系サイディング:約10~30年

【塗料別の耐用年数】

・アクリル:約3~8年

・ウレタン:約5~10年
・シリコン:約8~12年
・ラジカル:約12~15年 
・フッ素:約15~20年
・無機:20~25年

最も多い組み合わせが「窯業系サイディング」×「シリコン塗料」のため、サイディング外壁の塗装目安は10年前後とされています。
 
ただし外壁の劣化速度は前回の塗装の質や、紫外線・雨風などの環境にも大きく影響されます。次のような症状を見つけたら、耐用年数内であっても外壁塗装を検討した方が良いでしょう。

放置すると危険な劣化症状

◉ 色あせ
外壁の色あせ・ツヤの低下・くすみなどは、紫外線の影響で塗膜が劣化すると起こります。緊急に塗装が必要というわけではありませんが、そろそろ再塗装を検討する時期です。

◉ カビ・コケ・藻の発生
塗膜の防水機能が低下すると藻やコケが発生し始め、放置しているとカビの原因になります。カビは時間が経つほど奥に根を張って落ちにくくなるため、早めに洗浄・塗装を行なった方が良いでしょう。ご自身で洗浄する場合は、柔らかいスポンジで優しく水洗いしてください。高圧洗浄機の使用は、サイディングの種類によって適さないもことあるため、おすすめしません。

◉ チョーキング
チョーキングは壁を手で触ると白い粉がつく現象です。白い粉は塗膜が劣化して粉状になったもので、防水効果が切れてきたサインです。この時期が再塗装にベストなタイミングでしょう。

◉ ひび割れ
ひび割れは新築から10年程度で起こりやすい劣化症状です。塗膜にひび割れが起こると、そこから雨水が侵入して外壁材自体を劣化させます。放置していると張り替えが必要になり、塗装の2倍以上の費用がかかることも。特に幅が1mm以上のひび割れは外壁材にまで達している可能性があり、屋内の雨漏りにつながるため、早急に補修を行いましょう。

◉ 塗膜のふくれ・剥がれ
塗膜が剥がれると内部に雨水が侵入するため、外壁材だけでなく建物自体が急激に劣化します。放置して塗装では補修できないほど劣化すると、張り替えが必要になることもあるため、早めの外壁塗装が必要です。

◉ ビスの浮き
サイディング材は気候によって収縮・膨張をくり返します。この動きに耐えられなくなるとサイディング材を留めている釘やビスが浮いてくるため、打ち直しと周辺の補修が必要です。ただしサイディング材の変形によって浮いている場合は、張り替えとなる可能性があります。

◉ 浮き・反り・割れ・欠け
サイディングボードが浮きや反りは、塗膜の防水効果が低下することで起こります。また割れ・欠けの範囲が広い場合、外壁塗装では補修できないことも。サイディング材自体の交換が必要なケースもあるため、早めに業者に相談しましょう。放置するほど雨漏りなどでダメージが大きくなり、補修費用が高額になります。

◉ シーリングの劣化
サイディングボードの継ぎ目を埋めているシーリングも、5~10年程度で補修が必要です。縮み・ひび割れ・浮き・剥がれなどが起こっている場合は、外壁塗装とあわせて補修を依頼しましょう。

まとめ


サイディングボードは耐久性の高い外壁材ですが、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必須です。劣化を放置していると外壁材や建物自体にまで影響を与え、本来は必要なかったはずの余計な補修費用がかかることもあります。耐用年数や劣化症状を参考に、ご自宅の外壁をチェックしてみてくださいね。新築から10年以上が経過していたら、そろそろ外壁塗装のタイミングです。

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