【外壁塗装の流れ】何日かかる?見積り〜作業工程まで徹底解説!

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外壁塗装を依頼する際には「何日くらいかかるんだろう?」「その間の生活はどうなるの?」など、気になりますよね。

外壁塗装の流れや工程は、天気や外壁の状態によって変動します。そのため、余裕をもって予定を立てた方が良いでしょう。

また、工事中の生活にも多少の制限が発生します。これらの内容も、あらかじめ知っておけば対策が立てられます。

業者によっては事前に工程表を作成してくれます。しかし、依頼する前にざっくりとでも流れを知っておきたいですよね。

このページでは、外壁塗装の流れや、工事中に注意すべきことを掲載。

業者選びで失敗しないためのポイントもあわせて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


この記事の目次

外壁塗装の流れ【工程と日数】


まずはざっくりと全体の流れを把握しておきましょう。外壁塗装は大きく分けると、以下のような工程で行われます。

⓪ 工事前の近隣へのあいさつ
① 足場・飛散防止ネットの設置
② 高圧洗浄・乾燥
③ 下地処理
④ 窓や玄関などの養生
⑤ 外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
⑥ (付帯部の塗装)
⑦ (屋根塗装)
⑧ 仕上がりの確認
⑨ 足場の撤去・清掃
⑩ 引き渡し・近隣へのあいさつ

完了までの日数は、一般的な2階建て戸建て住宅の場合10~14日程度です。屋根や付帯部の塗装を行わない場合には10日ほどで完了するでしょう。

ただしお住まいの地域の環境や天候、外壁の状態によっては、日程が多少変動することもあります。

着工前:工事前の近隣へのあいさつ


外壁塗装工事の前には、必ず近隣へのあいさつをしておきましょう。塗装業者があいさつ周りをしてくれることもありますが、ご自身でも行っておくとトラブルに発展する確率をぐっと抑えられます。

外壁塗装の工事が始まると毎日のように塗装業者などが出入りし、騒音・水しぶき・塗料の飛散や臭いなども発生します。2週間ほど日常生活を邪魔してしまうので、作業日程やどのような迷惑がかかる可能性があるのかを説明し、事前に理解してもらっておくことが大切です。そうすれば多少のことは大目に見てもらえるでしょう。

あいさつは工事の1週間前くらいに行い、気持ち程度の菓子折りやタオルなどを持参するとより丁寧です。

1日目:足場・飛散防止ネットの設置


外壁塗装の工事が始まると、まず家の周りに足場が設置されます。足場は金属製で歩くたびに金属音がひびくので、事前のあいさつで説明しておかないと騒音トラブルになりかねません。

足場の設置が完了したら、その周りにメッシュの飛散防止ネットが張られます。このネットが、塗装の際に塗料が周囲に飛び散って汚れるのを防いでくれます。

足場を設置する際には家の周りにある障害物を撤去するため、事前に片づけておくと作業が早く進むでしょう。

2~4日目:高圧洗浄・乾燥


外壁塗装を行う前に、外壁についた汚れやコケなどを高圧洗浄機で落とします。汚れが残っていると見た目が悪いだけでなく、塗装がムラになったり剥がれやすくなったりするため、一部のデリケートな外壁を除いて必須の工程です。

高圧洗浄の費用を抑えるために自分でしたいという方もいるかもしれませんが、余計に費用がかかることもあるため、おすすめできません。外壁材によっては高圧洗浄で傷ついて張り替えが必要になったり、逆に水圧が低すぎて汚れが落としきれず、また塗り直しが必要になったりするケースもあります。専門業者の機械と水圧調整に任せた方が安心です。

高圧洗浄を行った後は最低でも24時間は乾燥させる必要があり、この期間は作業が行われません。しっかり乾かすことで塗料の密着度が高まり、塗膜の効果が長持ちします。

5日目:下地処理


外壁塗装を行う前には、塗料を密着しやすくするために以下のような下地処理が行われます。

・サビを取る
・ひび割れを埋める
・継ぎ目のシーリング工事
・崩れている部分のパテ埋め
・壁が剥がれた部分にモルタルなどを詰める など

壁に凹凸があると塗料が密着しにくくなるため、平坦にして安定させるための重要な工程です。

5日目:窓や玄関などの養生


窓や玄関、手すりなど塗料がつくと困る場所は、養生シートやマスキングテープを貼って守ります。自転車やバイク、盆栽など家の中に片づけられないけど汚れると困るものがあれば、業者に伝えて保護してもらいましょう。

6〜8日目:外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)


6~8日目は外壁塗装の工程です。外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3段階に分かれており、それぞれ塗装後に4時間~1日以上は乾燥させる必要があります。乾燥時間は塗料の種類や天候によって異なります。

【1. 下塗り】
下塗りは壁に色をつけることが目的ではなく、接着剤のような役割をします。塗料が劣化した壁の中に染み込んで固まることで、後から塗る塗料が密着しやすい状態を作ります。

外壁の状態やこの後に塗る塗料の種類によっては、複数の下地を重ねて塗るケースも。複数回の下塗りを行う場合、工程が増えるため日数が延びて料金も高くなります。

【2. 中塗り】
下塗りが完全に乾いたら中塗りを行います。一般的に中塗りと上塗りの塗料は同じものが使われるため、中塗り=1回目の上塗りのようなものです。

【3. 上塗り】
上塗りは外観に影響するメインの塗装です。塗り忘れを防ぐために、中塗りと同じ塗料を使う場合も微妙に色を変えてあるケースが多いでしょう。模様がついたサイディングやモルタル仕上げの場合、上塗りには透明な塗料を使用することもあります。

9日目:付帯部の塗装


外壁や屋根以外に付帯部も補修する場合、使用する塗料や作業工程によって適切なタイミングで塗装を行います。屋根や外壁だけ塗装しても、付帯部が劣化していると雨漏りなどが発生します。全体の色調を統一するためにも、以下のような箇所は同時に塗装することが多いでしょう。

・破風板
・鼻隠し
・軒天
・雨どい
・雨戸
・ベランダ など

付帯部の塗装を行わない場合は、工程が1日ほど短くなります。

9~11日目:屋根塗装


外壁塗装が終わったら、屋根塗装に進みます。(屋根塗装も同時に行う場合)

外壁塗装が必要な時期には屋根の塗装も劣化している可能性が高いため、同時に行うことで足場代を1回分節約できます。足場費用は一般的な2階建て戸建住宅の場合、15~20万円程度かかるため、大幅な節約になりますよ。

屋根塗装も外壁塗装と同じく、下塗り・中塗り・上塗りの3段階に分けて塗装します。一部の屋根では下塗りの翌日に塗料が乾いてから、縁切り(屋根材同士のすき間をあける)作業を行います。

中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使い、2度塗りすることで塗膜を厚くして、紫外線や雨風のダメージから屋根を守ります。

12日目:仕上がりの確認


全ての塗装が終わったら、まずは業者が仕上がりを確認します。その後、家主と業者が一緒にチェックを行います。基本的に次の外壁塗装は10年後となるため、後からトラブルにならないよう隅々までしっかり確認しましょう。

足場が撤去される前に修正しておかないと、後から気づいて手直しする場合には別途足場代がかかることがあります。再度家の周りの物を片づけたり、不自由な生活をしたりすることになるため、重要な工程です。
 
・仕上がりの状態
・塗り残しはないか
・周囲に塗料の飛散や汚れがないか
・依頼した箇所は全て補修されているか
・依頼していない部分まで塗装されていないか

などをチェックしておくと良いでしょう。

13日目:足場の撤去・清掃


ひと通り確認して問題がなければ、足場・飛散防止ネット・養生シートなどを撤去します。養生テープの跡が残っていないかもチェックし、気になるところがあれば業者に伝えて対処してもらいましょう。ごみの撤去や清掃なども業者が行ってくれます。

14日目:引き渡し・近隣へのあいさつ


最終的に全て問題がないことを両者が納得すれば、引き渡しとなります。保証書が発行される場合は、受け取りを忘れないようにしましょう。

工事が終わった後にも近隣へのあいさつを行うことが重要です。工事前と同じく業者もあいさつをしてくれると思いますが、ご自身でもあいさつしておく方が安心です。その際に塗料の飛散など問題がなかったかも確認し、もしトラブルがあれば早急に業者に連絡しましょう。

外壁塗装の流れ【見積もり~契約まで】


外壁塗装の流れは大まかにご理解いただけたかと思います。ですが外壁塗装が始まるまでにも、実は意外と多くの行程があります。

「業者選びで失敗しないポイント」や「見積もり依頼で損しない方法」もあわせてご紹介していますので、参考にしてみてください。

 見積もり依頼


外壁塗装することを決めたら、まずは依頼する業者選びから始めます。しかし、どの業者に依頼すれば良いのか迷ってしまいますよね。絶対にしてはいけないのは、訪問してきた業者にそのまま依頼することです。相場がわからないまま決めてしまうと悪徳業者にだまされる可能性が高いため、必ず複数社の見積もりをとって比較することが重要です。

お住まいの地域に密着した業者を選べば、移動費など外壁塗装に直接関わらない余計な費用が抑えられます。地域で長年の実績がある2~3社程度に目星をつけて、見積もりを依頼すると良いでしょう。アフターケアや保証があるかどうかも重要なポイントです。

 業者の点検


見積もりを依頼すると、日程を調整して業者が外壁のチェックに訪れます。「訪問見積もりはめんどう」と思うかもしれませんが、正確な見積もりを作成してもらうために重要な行程です。30分~1時間程度で終わりますし、この段階では費用が発生することもありません。

見積もりをスムーズに進めるためには、あらかじめどの部分を補修したいか、どのような仕上がりが希望かなどをまとめておくと良いでしょう。当日はなるべく業者任せにせず、一緒に点検しながら相談することをおすすめします。

見積書の提示


訪問から1~2週間程度で見積書が完成するので、不明点を確認したり各社の見積もりを比較したりして検討しましょう。このとき見積書の項目が「一式」ばかりで、内訳がよくわからない業者は避けた方が良いでしょう。通常は足場代・施工費・塗料代・諸経費などに分かれています。

10万円単位の大幅な値引きを提案してくる業者も要注意です。手抜き工事で後々トラブルが発生するケースもあるため、相場より大幅に安い/高い見積もりが提示された場合は避けるか、理由を確認してみましょう。

また全額前金で支払うことを強要される場合も、支払い後に連絡が取れなくなるなどトラブルのリスクが考えられるため、おすすめしません。

契約・詳細の相談


最終的に1社に絞り込んだら、外壁塗装を依頼します。外壁の色やツヤ感、具体的な日程など詳細を相談して決めていきましょう。

特に塗装箇所の確認は重要です。契約時に双方の認識が違った場合、後で塗ってもらおうとすると別料金がかかることがあります。「どこを塗らないのか」を明記してもらうことで、それ以外は全て塗装してもらえるので安心です。

外壁塗装の流れ【気になる塗装中の生活と注意点】


外壁塗装中も家に住み続けられますが、日常生活には多少の制限や注意することがあります。


 ▶︎家の周りは片づけておく
外にあるものは塗料が飛んで汚れたり、高圧洗浄で濡れたりする可能性があります。足場も組むため、障害になるものは家の中にしまうなど事前に片づけておいた方が良いでしょう。

また撤去できないけど汚されたくないもの(植木やバイク、車など)は業者に伝えておきましょう。


 ▶︎洗濯物は外に干せない
足場を設置してからは、洗濯物を外に干していると汚れたり邪魔になったりするため、基本的にベランダや屋外には干せません。シーツや毛布など乾きにくいものは事前に洗濯を済ませておくか、コインランドリーを利用するなど対策が必要です。

ただし乾燥待ちなどで塗装作業を行わない日は外に干せることもあるので、工程表を確認するか業者に相談してみましょう。

 ▶︎窓が開けられない日もある
高圧洗浄を行う時は窓が開けられません。窓の鍵までしっかり閉めておかないと、家の中に水が入ってしまう可能性があります。外壁と屋根を高圧洗浄する場合は7~8時間ほどかかるため、室内を換気するなら始まる前に行っておきましょう。

また塗装中も基本的には窓を開けられませんが、シーリング工事や塗装後の乾燥期間などは換気ができることもあります。事前に業者と相談しておけば、養生の際に窓が開けられるよう配慮してもらえるでしょう。


 ▶︎留守にできないタイミングがある
 外壁塗装中、常に家にいる必要はありませんが、以下の作業時には立ち会いが求められます。
 
・足場設置前に家の周りの障害物を撤去する
・塗装完了後に仕上がりを確認する
 
場合によってはこの他にも立ち会いが必要なことがあるので、業者に確認しておくと良いでしょう。


 ▶︎泥棒に注意する
足場と飛散防止ネットが設置されてからは、普段以上に泥棒の侵入に注意しましょう。外からの目が届きにくく、足場を伝って2階にも侵入しやすくなるため、貴重品の管理や施錠など防犯対策が必須です。

夜に窓を開けて寝たり、2階だからと施錠せずに外出したりするのは危険ですよ。

まとめ


外壁塗装の流れを細かく覚えておく必要はありませんが、洗濯のタイミングや在宅が必要な日などを押さえておくと安心です。また外壁塗装を決めてから施工開始までには意外と時間がかかるので、気候の良い時期に外壁塗装を済ませておきたいなら、見積もり依頼は早めに行っておくのがおすすめです。

まずは塗装業者の目星をつけて、2~3社程度に見積もりを依頼してみましょう。

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