外壁塗装に使用する塗料には様々な種類があります。実際にどんな塗料を選べばいいのか迷った人も多いのではないでしょうか?
塗料は基本的に、着色顔料・樹脂・添加剤・溶剤で構成されています。その中で主に重要なのは、樹脂の部分です。
外壁塗装を行うのであれば、目的に合わせて塗料を選ぶ必要があります。耐久性を重視するのか、費用を重視するのか。当然、内容は人それぞれになってきますよね。
それでは早速、外壁塗装に使用する塗料の選び方についてご説明しましょう。
外壁塗装を行う時は塗料の選び方が重要!
まず第一に、外壁塗装を行う時は塗料の選び方が重要です。
「塗料なんてどれを選んでも一緒だ!」と思っている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
まず、耐久性が高い塗料を選ぶことをお勧めします。理由は、すぐに塗り替えや補修を行う必要性が出てきてしまうからです。
塗料にはそれぞれ耐用年数があり、次第に劣化していきます。そのため、耐用年数の限界を迎えるまでに塗り直す必要があります。
方法としては、「再び同じ塗料を使う」「別の塗料で塗装する」という2択です。
外壁塗装をしないでもいいの?
もちろん、外壁塗装をしないという選択肢もあります。しかし、外壁や建物自体の耐久性を著しく下げることになるため、おすすめできません。塗料が剥がれてくると、様々な劣化現象が起こるようになります。
現象例:ヒビ割れ(クラック)・めくれ・チョーキングなど
この現象を放置していると、隙間から雨水が入り込んでしまいます。それは徐々に建物内部の構造部分にまで染み込んでいくのです。すると、錆びついて著しく劣化する原因になります。また、雨漏りが発生するなど、様々な要因に関係してきます。
特に天井ではなく、壁から水が漏れている状態はかなり深刻な状態になります。その場合、建物そのものの補修工事を行わなければならなくなります。
建物の耐久性を支えているのは塗料のおかげだと言っても過言ではないです。そのためにも、外壁塗装は半ば避けられないと言えるでしょう。
塗料の役割
そもそも塗料の役割をご存知でしょうか?
それは、外壁に塗装することで塗膜を作り、外壁の腐食や劣化を防ぐことです。
しかし、塗装した外壁は日々風雨に晒され続けているため、次第に劣化してしまいます。だからこそ、外壁や建物を守るためにも定期的に外壁塗装する必要があるのです。
外壁塗装に使われる塗料の種類や特徴について一挙ご紹介!
外壁塗装に使われる塗料の種類、耐用年数、料金相場を一覧化しました。
塗料 | 耐用年数 | 料金相場 |
アクリル塗料 | 3〜8年 | 1,000円〜1,800円/㎡ |
ウレタン塗料 | 5〜10年 | 1,700円〜2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 7〜15年 | 2,300円〜3,500円/㎡ |
フッ素塗料 | 12〜20年 | 3,500円〜4,800円/㎡ |
ラジカル塗料 | 8〜16年 | 2,200円〜4,000円/㎡ |
セラミック塗料 | 10〜25年 | 2,300円〜4,500円/㎡ |
光触媒塗料 | 10〜20年 | 3,800円〜5,500円/㎡ |
無機塗料 | 10〜25年 | 3,500円〜5,500円/㎡ |
ナノテク塗料 | 10〜25年 | 2,400円〜5,500円/㎡ |
様々な塗料があり、耐用年数も料金相場も違います。特に外壁は、定期的にメンテナンスを行う必要性があるものです。そのため、どの塗料がいいのか塗装業者と相談しながら決めるのがおすすめです。
それでは、外壁塗装に使われる塗料の種類や特徴について、それぞれご説明しましょう。
アクリル塗料
アクリル塗料とは、主成分としてアクリル樹脂を使っている塗料です。
軽い塗料なので、外壁にかかる負担が少ないです。程よい光沢があり、発色しやすいので綺麗な外壁になります。価格は、1,000円~1,800円/㎡と、紹介する塗料の中で最も安価。そのため、定期的なメンテナンスの負担もかかりにくいでしょう。
ただし、軽量のせいか、耐用年数が3年~8年と最も短いのが難点です。紹介する塗料の中では最短となります。そういったすぐに劣化してしまう性質上、頻繁にメンテナンスを行う必要があるでしょう。
とはいえ、最も安価な価格の商品です。とりあえず施工費用を抑えたい、という人におすすめできるのではないでしょうか。
ウレタン塗料
ウレタン塗料とは、主成分としてウレタン樹脂を使っている塗料です。
この塗料はメジャーな素材で、アクリル塗料が普及する前から使われ続けてきました。そのため、「困ったらウレタン塗料」と勧められるほど。間違いなく、長く活躍している塗料だといえます。
素材の特徴
ウレタン塗料は、柔らかい素材です。密着性に優れており、細かい箇所や曲面にも塗装できるという特性があります。そのため、複雑な形状の外壁にも対応できるのが大きなポイントです。
具体的には、モルタル製や鉄・アルミ・コンクリートなどとの相性が抜群です。ゴムのように伸縮性も高いことから、メインで使われる塗料の一つでもあります。
耐用年数は5年~10年と平均的です。剝がれにくいので雨水が侵入する頻度も少なくなるでしょう。
価格も1,700円~2,500円/㎡と、耐用年数に対して比較的リーズナブルです。施行がしやすく、ほとんどの塗装業者で扱えるため、採用されやすい塗料といえます。
ウレタン塗料の注意点
しかし、ウレタン塗料にも注意したい部分があります。
ウレタン塗料は、アクリル塗料の次に耐久性に劣る塗料です。防汚性も優れておらず、独特の光沢があります。特に、独特の光沢があるところに関しては、抵抗がある人もいるかもしれません。
ただ、伸びが良いので小さな割れが発生しても一気に割れる心配がありません。もし外壁の素地が割れたとしても、ウレタン塗料がカバーしてくれます。独特な光沢が気にならないようであれば、耐用年数と価格のバランスに優れた塗料だといえます。
できる限り施工費用を抑えたい人や、剥がれが気になる人におすすめの塗料です。
シリコン塗料
主成分としてシリコン樹脂を使っている塗料のことをいいます。
シリコン塗料は、非常にコストパフォーマンスに優れた塗料です。耐久性はもちろん、耐水性や透湿性※、親水性などにも優れています。長期的に外壁を守るのにおすすめです。
※透湿性に優れている=湿気による結露を防ぐ性能に長けている
多機能なシリコン塗料
親水性に優れているという点は、美観を維持しやすくなる、ということです。
例えば、ホコリなどのゴミが外壁に付着したとします。このとき、塗膜に付着しづらくなる効果が働きます。そして、雨水がゴミを洗い流してくれるのです。自分で外壁を掃除しなくても自動的に綺麗になるのが大きなメリットですね。
さらに、ウレタン塗料と並んでメジャーな塗料でもあります。カラーバリエーションも豊富で、ほとんどの塗装業者が取り扱っています。そのため、外壁を長持ちさせたい時に選びやすい、おすすめの塗料です。
とはいえ、この塗料は伸びが悪いため、地震や寒暖差の影響で割れやすいです。塗膜が割れれば、その隙間から雨水が侵入して、家を劣化させてしまいます。そういった現象を受け不安な場合は、塗装業者にチェックしてもらうのがおすすめです。
フッ素塗料
フッ素塗料とは、フッ素樹脂が主成分の塗料です。
様々な性能※に優れ、寒暖差による割れを心配する必要がないのが特徴です。ホコリなどのゴミがついても雨水が洗い流してくれるため、美観を維持してくれます。
※耐熱性・耐寒性・防汚性・親水性・非粘着性・耐候性・耐薬品性・撥水性など
他にも酸性雨や紫外線に強く、耐用年数も12年~20年とかなり長いのでメンテナンス回数が減らせるのが大きなメリットです。
しかし、3,500円~4,800円/㎡と価格が高いです。広い外壁に使用する場合だと初期費用が高くなってしまいます。
また、この塗料は、一般住宅に初めて使われてからあまり年月が経っていません。そのため、経験豊富な業者が少ないのも難点です。
この塗料を使用したい場合は、取り扱った経験がある塗装業者を探すことが重要です。
フッ素塗料の落とし穴
さらに、フッ素塗料に含まれるフッ素の含有量に規定がない点にも注意しましょう。
当然ながら、含有率が高いほど高い効果が得られます。しかし、含有率が低いと、思ったほど効果が発揮されません。そして、含有率は通常では分かりません。
例えば、悪質な業者に依頼をしてしまった場合があったとします。
その業者は、「フッ素塗料です」と言います。しかし、実際はほとんどフッ素が含まれていない普通の塗料を使うのです。そして、後から騙されたことに気づく、というケースも少なくないでしょう。
また、フッ素塗料は撥水性に優れています。
しかし、その優れた撥水性によって、新しく上塗りする塗料までも弾いてしまいます。そのため、専用の下塗り塗料を塗ってからでないと上塗りができません。これは、優れている点がデメリットでもあるといえます。
これにより、手間がかかってしまいます。経験豊富な業者にしっかりと施行してもらうことが大切です。
ラジカル塗料
この塗料は、2012年に新しく開発された塗料です。主成分として高耐候酸化チタンや光安定剤を使っています。
元々は、他の塗料で発生するチョーキング現象を抑えるために開発された塗料でした。この主成分は、塗膜の劣化や変色を防ぐ効果があるとされています。
ラジカル塗料は防汚性や防カビ性に優れており、外壁の美観を維持しやすいです。親水性にも優れていることから、雨水などによる汚染を防ぐこともできます。
また、変色しにくいので長期間光沢を維持することもできます。何より伸びが良いので、塗りやすい上に割れにも柔軟に対応できます。これらは大きなメリットといえますね。
ラジカル塗料の注意点
しかし、含まれている合成樹脂によって、耐用年数が大きく変わります。ここに8年~16年と開きがあるのが懸念点であるともいえるでしょう。
価格帯も2,200円~4,000円/㎡と、シリコン塗料とほぼ同じ相場です。また、フッ素塗料並みの耐久性を兼ね備えています。このことから、ラジカル塗料は非常にバランスが取れた塗料だといえるでしょう。
セラミック塗料
セラミック塗料とは、セラミックを配合した塗料です。
この塗料は、一緒に配合される合成樹脂により耐用年数が大きく変動するのが特徴です。
そのほか、セラミックビーズ※を加えることで高い断熱性と遮熱性を発揮します。また、低汚染性の機能も持っています。さらに特徴的なのが、デザイン面です。この塗料は、陶磁器の材料を吹き付け、石材調のデザインにすることもできます。
基本的に、断熱性と遮熱性が一緒になっている商品は少ないです。両方の恩恵を受けたいなら塗装業者を吟味する必要性があるでしょう。
※セラミックビーズ……無機質な微粒子の原料
価格帯は、2,300円~4,500円/㎡と若干高めです。高い性能を求めたり、石材調にしたりしたい場合はさらに価格が高くなります。そのため、デザインなどを入れたい場合は注意が必要です。
光触媒塗料
光触媒塗料とは、酸化チタンの性質を利用した塗料です。紫外線が当たることで化学反応を起こし、外壁に付着した汚れを分解します。親水性もあり、雨が降ればゴミなどを洗い流してくれ、美観を保ちやすいです。
光触媒塗料は、紫外線が当たってこそ真価を発揮する塗料です。北向きの家や夏場などが美観を保ちやすいと言えるでしょう。
しかし、紫外線が当たらない場所・雨が降らない時期などは注意です。こういった条件が悪いと、酸化チタンの真価が発揮できなくなります。
耐用年数は10年~20年と長めではあります。しかし、価格帯が3,800円~5,500円/㎡と高くなってきます。この点を踏まえて考える必要があります。
無機塗料
無機塗料とは、主成分として無機物(いわゆる鉱物)を使っている塗料です。
チョーキングや色褪せは、塗料に含まれている有機物の劣化によって発生します。有機物が一切含まれていない無機塗料であれば、劣化現象が事実上発生しないです。これは大きなメリットになります。
ただし、完全に無機物だけを使った無機塗料には注意しましょう。これは、固すぎてひび割れが非常に発生しやすくなるためです。現在は、必要最低限の有機物を配合したハイブリット型のものが主流となっています。
価格帯は3,500円~5,500円/㎡で、他と比べて高価になります。しかし、耐用年数は10年~25年と長め。長期メンテナンスを必要としないのがメリットです。それを考えれば、あまり高いとは言えないのではないでしょうか。
最も耐久性が高く、湿気にも強いことから長期間美観を保ちたい人におすすめです。
ナノテク塗料
ナノテク塗料とは、アクリルシリコン樹脂が配合された水性塗料です。
一般的に使われている塗料に配合されている合成樹脂は、石油系の原料です。そのため、二酸化炭素の排出量が増えてしまうことが懸念されていました。そこで開発されたのが、ナノテク塗料。ナノテクノロジーを駆使し、アクリルシリコン樹脂の配合量を最小限に抑えた塗料です。
この塗料を活用することで、二酸化炭素の排出量を最小限に抑えられます。また、地球温暖化対策やシックハウス対策に効果的です。ほかにも、防火性・防カビ性、親水性などの性能があります。
特に、防カビ性や親水性といった点では、美観を保つのに最適です。カビの発生を防いだり、雨水で外壁を洗い流して掃除できるなんて楽チンですよね。
しかし、この塗料は比較的新しい塗料です。そのため、取り扱っている塗装業者が少ないのが難点です。
耐用年数はそこまで短いわけでありません。価格帯も安い方なので、選んでみたい人も多いことでしょう。しかし、業者探しには苦労するかもしれません。
外壁塗装ならふくぞうペイントにお任せください!
外壁塗装をご検討中の方は、ふくぞうペイントにお任せください!
ふくぞうペイントは、地域密着のエクステリア専門業者です。外構部分と合わせたコーディネートを行っています。また、外壁アドバイザーによる無料点検も行っております。
外壁アドバイザーによる外壁点検は、事前の予約が必要になります。このホームページのメールフォームや、LINEからお気軽にご連絡ください!
現地調査後には、お客様専用の報告書をお渡ししております。この報告書で、外壁塗装を行うかどうか、家の外壁がどのくらい劣化しているかなどを判断していただけます。
ふくぞうペイントでお選びいただけるプランは、以下の通りです。
プラン名 | 耐用年数 |
シリコンプラン | 8〜10年 |
ラジカルプラン | 12〜15年 |
無機プラン | 20〜25年 |
対応地域
愛知県豊田市・みよし市・日進市・瀬戸市・長久手町・東郷町・豊明市
岡崎市・幸田町・西尾市・安城市・知立市
まとめ
いかがでしたでしょうか?どんな塗料を使うべきなのかしっかりと比較する必要があることがお伝えできましたか?
ご覧いただいた通り、使用する塗料によって価格帯や耐用年数、性能がまるで違います。そのため、どの効果を重要視するかで選び方も大きく異なるでしょう。
上記までで、塗装業者によって取り扱っている塗料が違うのが分かりました。そのため、多くの業者を比較することが大切になってきます。どんな塗料がおすすめなのか相談しながら決められると、安心ですよね。
最後に、簡単にまとめた表を作成しましたので、ご参考ください。
それぞれのメリット・デメリット一覧
塗料 | 耐用年数 | 料金相場 | メリット | デメリット |
アクリル塗料 | 3〜8年 | 1,000円〜1,800円/㎡ | 軽量で発色◎ 価格が安い | 耐用年数が短い |
ウレタン塗料 | 5〜10年 | 1,700円〜2,500円/㎡ | 複雑な形の外壁にも対応 | 耐久性に劣る 独特の光沢がある |
シリコン塗料 | 7〜15年 | 2,300円〜3,500円/㎡ | コスパ◎、メジャー商品 色の種類が豊富 | 寒暖差で割れやすい |
フッ素塗料 | 12〜20年 | 3,500円〜4,800円/㎡ | 様々な機能がある | 価格が高い 取扱業者が少ない |
ラジカル塗料 | 8〜16年 | 2,200円〜4,000円/㎡ | チョーキング※を防ぐ | 含まれる成分により 耐用年数に差が出る |
セラミック塗料 | 10〜25年 | 2,300円〜4,500円/㎡ | 断熱・耐熱の両方できる | 取扱業者が少ない |
光触媒塗料 | 10〜20年 | 3,800円〜5,500円/㎡ | 紫外線に当たる事で 効果を発揮する | 曇りや日陰の場所は 効果が出ない |
無機塗料 | 10〜25年 | 3,500円〜5,500円/㎡ | チョーキング、 色褪せを防ぐ | 価格が高い |
ナノテク塗料 | 10〜25年 | 2,400円〜5,500円/㎡ | 環境に配慮 カビや汚れを防ぐ | 新製品のため 取扱業者が少ない |
外壁塗装のご相談は、ぜひふくぞうペイントへ!
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