外壁塗装をしないとどうなる?放置するリスクと危険な劣化症状とは

一般的に外壁塗装の周期は10年に1度と言われていますが、「外壁塗装は絶対に必要なの?」「少しくらい放置しても問題ないのでは?」と考えている方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装には、30坪の家でも約60万~100万円の費用がかかるため、できれば避けたいですよね。しかしほとんどの外壁には定期的な再塗装が必須です。外壁塗装の劣化を放置していると家の土台にまで被害が広がり、本来は不要だった余計な修繕費用がかかってしまいます。

今のお家に長く住み続けるためには、定期的なチェックと適切なメンテナンスが欠かせません。このページでは目安となる劣化症状もご紹介していますので、ご自宅の外壁に再塗装が必要かどうか判断する際の参考にしてみてください。


この記事の目次


外壁塗装をしないとどうなる?


外壁塗装は外壁を守るバリアのような役割をしています。バリアが弱くなると、雨風や紫外線の影響を直接受けてあっという間に劣化してしまうため、外壁を長持ちさせるにはバリアの張りなおしが必要です。

外壁塗装が不要なのはレンガ・タイルのみで、そのほかの外壁材には全て、定期的な再塗装が欠かせません。適切に外壁塗装を行わなかった場合、時間の経過とともに以下のような劣化症状が現れます。

  • 約5年~:色やツヤがおちてくる
  • 約7年~:汚れやコケが目立ち始める
  • 約10年~:チョーキングやひび割れが起こる(チョーキング:外壁を触った時、指に白い粉が付着する現象)
  • 約15年~:塗膜がはがれて建物内部に水が入り、雨漏りや腐食が起こる

上記はあくまで目安であり、環境によってはさらに劣化が早くなる傾向があります。また使用している外壁材や塗料の種類によっても、耐用年数は異なります。

実際に外壁をチェックすることでしか判断できないため、最低でも10年に1度は定期点検を行なって劣化のサインを見逃さないことが重要です。


外壁塗装をしない場合のリスク


塗装の劣化を放置していると、以下のような被害が発生します。


・雨漏りの発生


塗装の効果がなくなった外壁にはひび割れが発生し、雨水が内部に侵入しやすくなります。雨漏りを見つけた時にはすでに外壁材が傷んでいる事も多く、塗装で補修できない場合は、壁を張り替える大規模修繕が必要です。


・カビの発生


雨漏りで室内に湿気が多くなると、壁や天井にカビが発生しやすくなります。見た目が悪いだけでなく、カビを吸い込むことで喘息やアレルギー症状など、健康被害を引き起こす可能性もあるため要注意です。


・建物の寿命が短くなる


外壁のひび割れから雨水が侵入して外壁材自体が傷んでしまったり、柱や土台など家の基礎が腐食したりすると、建物の強度が低下して地震で倒壊しやすくなります。また本来は外壁塗装だけで済むはずだったのに、壁の張り替えや土台の修繕まで必要になると、費用はかなり高額になります。最悪の場合は家を建て直すことにもなりかねません。


・シロアリの発生


外壁の経年劣化で雨漏りが発生すると、壁や柱などに湿気がたまり、シロアリが繁殖しやすくなります。気づかないうちに柱や壁がボロボロになり、少しの衝撃で崩れやすくなるため大変危険です。ダメージを受けた柱や下地を直すには外壁塗装の倍以上の費用がかかることもあります。


外壁塗装が必要な劣化症状・素材別の耐用年数


外壁の劣化症状の中にはすぐに対処する必要がないものもあれば、緊急性の高い致命的な症状もあります。緊急度別にご紹介していますので、ご自宅の外壁の状態を確認する際は参考にしてみてください。
また外壁の素材や塗料の種類ごとに、再塗装の目安となる耐用年数もまとめています。


耐えられる劣化症状


次のような劣化症状は緊急性が高くないので、今すぐに塗装する必要はないでしょう。

  • 色あせ
  • ツヤの低下
  • 汚れ
  • コケ

外壁表面の塗膜は、時間の経過とともに紫外線の影響で徐々に色あせてきますが、劣化の初期症状なのでチョーキングが起きていなければ経過観察で問題ありません。

ただ塗料の防水機能が低下すると、汚れやコケが付着しやすくなります。外観が気になる方は、柔らかいスポンジに水や洗剤をつけて優しく洗いましょう。自己判断で高圧洗浄を行うと外壁やシーリング部分が傷つき、劣化が早くなる可能性があるためご注意ください。


外壁塗装が必要な劣化症状


次のような症状が現れ始めたら、塗装時期としては最適なタイミングです。

  • チョーキング
  • ひび割れ(0.3mm以下)

チョーキングは塗装効果が弱くなってきたサインなので、この段階で外壁塗装を行うのがベストです。

またひび割れが起こっている場合も、細いひびなら緊急性は高くありませんが、割れ目が大きくなってからでは外壁塗装で対応しきれないケースもあるため、今のうちに補修しておいた方が良いでしょう。


すぐに外壁塗装しないと危険な症状


もし次のような劣化症状が見つかったら、すぐにでも外壁の補修が必要です。

  • 塗膜のふくれや剥がれ
  • 1mm以上のひび割れ
  • 外壁素材の変形・欠け

塗装が剥がれた所は防水機能が失われ、外壁材がむき出しの状態です。放置していると外壁材自体が劣化し、張り替えが必要になってしまいます。

また幅が1mmを超えるひび割れは、表面だけでなく外壁材まで達している事も多く、雨漏りや隙間風につながりかねません。

サイディングボードやモルタルの外壁が変形したり欠けたりしている場合は、雨水が建物内部にまで入り込み、基礎部分が侵食されることもあります。このケースは外壁塗装だけでは補修できない可能性が高く、放置すると建物自体の寿命が短くなるので、早急に専門業者に相談しましょう。


素材別の耐用年数


一般的に外壁塗装は10年に1回程度と言われていますが、使用している塗料や外壁材の種類によって異なります。以下で耐用年数をまとめていますので、外壁塗装のタイミングを判断する目安にしてみてください。

【塗料別の耐用年数】

  • アクリル:約3~8年
  •  ウレタン:約5~10年
  •  シリコン:約8~12年
  •  ラジカル:約12~15年
  •  フッ素:約15~20年
  •  無機:約20~25年

【外壁材別の耐用年数】

  • 窯業系サイディング:約7~10年
  •  金属系サイディング:約15~20年
  •  木質系サイディング:約5~8年
  •  樹脂系サイディング:約15~25年
  •  モルタル・コンクリート:約10年/タイルの場合は塗装不要

多くの住宅では、窯業系サイディング(耐用年数7~10年)とシリコン塗料(耐用年数8~12年)が使われているため、塗り替えの目安が10年と言われています。

またお住まいの地域の環境によっては目安よりも劣化が早くなる事があるので、耐用年数内でも危険な劣化症状を見つけたら早めに対処しましょう。


外壁塗装の費用を抑える方法


外壁塗装が必要な事はわかっていても、できれば費用は抑えたいですよね。そこで外壁塗装の費用を少しでも安く抑える方法を5つご紹介します。


相見積もりをとる


外壁塗装を業者に依頼する際には、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。業者によって数万円~数十万円の差が出ることもあるので、3社程度の見積もりをとって検討すると良いでしょう。


火災保険や助成金を利用する


一般的なリフォームではなく、台風などの災害で破損した場合の外壁塗装には、火災保険が適用できる可能性があります。災害で外壁工事が必要な場合は、まず保険会社に連絡してみてくださいね。

また一部の自治体では、外壁塗装に助成金が支給されるケースもあるため、ご自宅がある市区町村に問い合わせてみましょう。


悪徳業者を見分けて避ける


外壁塗装の費用を節約するなら、最も重要なのが悪徳業者に騙されないことです。特にいきなり家を訪ねてきて「今すぐ外壁塗装が必要です」と言われたら注意しましょう。

優良業社を選ぶ目安としては「地域に密着している会社」がおすすめです。同じ地域で長く営業をしていると、自然と口コミや評判が広がるため、悪徳業者の場合は継続して営業できません。


外壁塗装と屋根塗装を一緒に行う


外壁塗装が必要な時期には、屋根にも再塗装が必要なケースが多いです。別々に行うと足場を2回組む必要があるため、その分費用が多くかかります。外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、20~30万円かかる足場代を1回分節約できますよ。


外壁塗装を長持ちさせる


今回の外壁塗装の費用を安く抑えるだけでなく、この先なるべく外壁塗装をしなくて済むようにする対策も重要です。外壁に湿気を溜めないために、家の周囲に木材や物を置かないように注意したり、耐用年数の長い塗料を選択したりすると良いでしょう。また既存の外壁が傷んでいる場合は、長持ちする外壁材に張り替えるという方法もあります。


まとめ:外壁塗装は必須!定期的な点検も行いましょう

日本で使用されているほとんどの外壁には、定期的な再塗装が必要です。めんどうだからと先延ばしにしたり、劣化症状を放置したりしていると、結果的に外壁塗装よりも多くの費用や手間がかかってしまいます。割安になる方法や助成金をうまく活用して費用を抑え、適切なタイミングで外壁の点検と再塗装を行いましょう。


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プラン名耐用年数
シリコンプラン8~10年
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