ジョリパットってどんな塗料?

外壁塗装は、建物を美しく保ち、耐久性を確保するために欠かせない重要なメンテナンス作業です。

そのため、塗料の選択は、耐久性や仕上がりの美しさに大きな影響を与える要素の一つとなっています。

そこで、本コラムでは「ジョリパット」という塗料について説明していきたいと思います。


この記事の内容

ジョリパットとは

ジョリパットとは、アイカ工業の商品で、砂などを塗料に混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材です。コテやローラーで模様を作ったり、吹き付け等も可能な自由度の高い塗料で、外壁塗装・内壁塗装・改修の際に使用することができます。

その名前の由来は、フランス語で「美しい」の意味をもつ「jolie(ジョリー)」と英語の「塗材」の意味を持つ「putty(パテ)」からだとされています。

ジョリパットは、比較的耐久性が高く、外壁の汚れや劣化から建物を守る力強い塗料として知られている方が多いと思います。

ジョリパットの種類

ジョリパットには、内装用と外装用のものがあります。

今回は、外装用のジョリパットの種類をご紹介します。(2023年7月23日時点)

①ジョリパットアルファ JP-100

内装・外装を問わず使用でき、色やパターンを自由に選べるスタンダードタイプです。

②ジョリパット∞(インフィニティ) JQ-500

外装用で、紫外線による塗膜の劣化や色あせがしにくく、汚れにも強い高耐候性タイプ。

③ジョリパットネオ∞JQ-620

外装用で、高耐候性に加え、ひび割れ防止にも優れた、高耐候可とう性タイプ。

④ジョリパットネオ JQ-650

汚れ防止、ひび割れ防止性能に優れた、可とう性低汚染タイプ。

⑤ジョリパットネオ JQ-700

吹付での施工が可能で、汚れ防止・ひび割れ防止機能に優れた可とう性低汚染吹付タイプ。

⑥ジョリパットノンフリーズ JPW-100

低温での乾燥不良による不具合を防ぐ、冬期施工用タイプ。

⑦ジョリパットネオノンフリーズ JQW-650

冬季施工が可能な上、ひび割れ防止にも優れた冬季施工・可とう性タイプ。

⑧ジョリコート JWC-70X・JWC-55・ JWC-25

コストパフォーマンスに優れた、ジョリパットの姉妹品の吹付けタイプ。

⑨ジョリパットワイド JQ-300

吹きムラを軽減し、広い面積を美しく施工できる大面積施工タイプ。

⑩ジョリパットフレッシュ JQ-800

ジョリパットの風合いを残したまま色替えが可能な改修用トップコート。

⑪ジョリパットフレッシュクール JQ-810

改修用トップコートの外気の熱を遮断して、室内の温度上昇を抑える遮熱タイプ。

⑫ジョリパットフレッシュ∞ JQ-820

改修用トップコートの紫外線による塗膜の劣化を抑え、美観を長持ちさせる高耐候タイプ。

ジョリパットの特徴

ジョリパットは、様々な特徴を持っています。

全てのジョリパットが持つ特徴ではありませんが、用途によって使い分けましょう。

⑴ 耐久性

ジョリパットは、対候性の良い樹脂を使用しているため、耐候性に優れています。外部の環境変化や紫外線から外壁を保護し、塗装の劣化や色あせを防止し、長期間にわたって美しい外観を維持することが可能です。

⑵汚れ抑制

ジョリパットは、光触媒の殺菌作用により、藻やカビの繁殖を防ぐことが期待できます。これにより、外壁の汚れ防止効果だけでなく、建物の耐久性を高める効果が期待できます。

⑶長持ちする美しさ

ジョリパットは、汚れが雨で流れやすい高親水性塗膜なので、美観を長時間保つことが可能です。

ジョリパットを選ぶうえで気を付けたいこと

ジョリパットの種類は沢山あります。外壁塗装をする際に選ぶ基準を3つご紹介します。

⑴ 使用用途の確認

ジョリパットは、用途によって使い分けていく必要があります。外壁の状態や気候条件に応じて、適切なジョリパットを選ぶことが重要です。

次回のコラムで、ジョリパットの使い分けについて詳しく説明していきます。

⑵次の塗り替え塗料が限られる

ジョリパットで塗装した外壁に弾性塗料や微弾性フィラーを重ね塗りすることができません。ジョリパットの吸水性が高いため、ジョリパット内部の水分が水蒸気となって放出されるとき塗膜が膨れてしまうためです。

⑶ 施工業者の選定

ジョリパットの性能を最大限に引き出すためには、施工業者の技術力や経験が重要です。信頼性のある施工業者を選定し、品質の高い塗装作業を依頼しましょう。

まとめ

ジョリパットは、様々な種類があり、美しい仕上がりを実現してくれる塗料です。しかし、ジョリパットを使用した外壁塗装後も、定期的なメンテナンスが必要です。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、塗膜の劣化を防止し、建物の耐久性を維持します。また、適切なジョリパットを選び、信頼性のある施工業者に依頼することで、建物の美観と耐久性を確保することができます。

建物を美しく保つために、ジョリパットの特徴を活かした外壁塗装を検討しましょう。